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グーグルAndroidのビジネスモデルは何か? MSのCEOバルマーの批判

Androidをタダで配って広告を表示するだけ? モバイルOSは収益なしで開発継続できるのか

MicrosoftのCEOであるSteve Ballmerが、オーストラリアで開催された投資家向けイベントで、GoogleのAndroidのビジネス的弱点を攻めた。

それでは、帝国を築いた大人が語るビジネスとは…

GoogleのAndroidのビジネスモデルとは

バルマーは、インターネットにおけるGoogleのビジネスモデルは、ある意味で称賛しているし、Microsoftも追いつき追い越せとGoogleを目標にしている。

しかし、彼によると、まずGoogleはAndroidを市場に投入するまでに時間がかかり過ぎていると言う。
つまり、Googleの技術力は、モバイルOSを簡単に公開できるほどのレベルに達していないと言いたげである。

次に、Androidには明確なビジネスモデルがないことを問題視する。
利益を得ることができないものでは、投資家を納得させることができないだろうと。(この発言は特に投資家向けの会合だったこともあるだろう)

結局、PCと同じ検索連動広告だけが収入をもたらし、AndroidはGoogle検索を普及させるためだけの手段だろうと。
利益がなく、手段に過ぎないモバイルOSを開発し続けることができるだろうか?

これは、それ自体は収益をもたらさず、Windowsの驚異を駆逐するためにタダでばらまき、ブラウザー戦争が終結した途端に開発がなおざりになった、Internet Explorerの例を頭に描いて言ったのかもしれないが…

しかし、GoogleはMicrosoftほどではないにしても、十分にお金持ちになっているわけだから、モバイルOSをタダでばらまいて先発を脅かし、後発の参入障壁を高くして、独り勝ちを強力に進めるという戦略もありだろう。

それにAndroidはオープンソースであるから、ボランティア的なマッシュアップも期待できる。
電話機メーカー自体も、自社で機能アップさせるだろう。

バルマーの論によれば、iPhoneはまともということだ。

そして逆に、バルマーに理解できないからこそ、Androidは成功を約束されるのかもしれない。

アンドロイドは電気羊の夢を見るか? モトローラがグーグルAndroidに夢を見る

Googleのモバイル・インターネット端末とインターネットもできるガラパゴスケータイと

モトローラと言えば、私はMacintoshから知った社名である。

創業者であり権力闘争で追い出されていたSteve JobsがAppleに返り咲き、今はIntelのCPUを採用してiMacなどが順調に売上を伸ばしているが、前はモトローラとIBMが開発したPowerPC(CPU)を採用していた。

またPowerPC時代のMacintoshは冴えない有様で、Windows 95登場で決定的に敗北したAppleの取締役連中の主たる業務は、健全な経営とか再建とかではなく、権力闘争と他社への売却交渉だったようだ。

結局、歴史に必然というものはなく、後付けで意味が付与されるだけで、Jobsの復帰がないタラレバの話ではAppleはキヤノンかIBMかサンに吸収されて、われわれはiPodもiPhoneも手にすることはなかったかもしれない。決定的なところでは偶発的な事件・事故・イベントがものをいう。

Jobsそのものが偶発性の体現者であるが、モトローラも偶発的なGoogle携帯にのめり込むようである。

  • TechCrunch Japanese アーカイブ » 万策尽きたモトローラ、Androidに社運を賭ける?

AppleやGoogleなどの畑違いの企業が、携帯電話業界に参入して波風を立てるというのは、停滞気味の産業や市場に活性化をもたらす偶発的な破壊的イノベーションとなる可能性が高い。

これは、世界史的に大所高所から見ると、情報革命のミッションを伝道しているインターネットが引き起こす大航海時代のようなものである。
インターネットを知らない・慣れていない産業・市場の先住者は、いいように侵略され蹂躙されるのである。


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グーグルジャパンは携帯から固定インターネットへの作戦でヤフージャパンを討つ?

テレビでGoogleのコマーシャルを徹底的に流せば、かなりシェアは取れるのにね

TechCrunchが、先日のYahoo! JAPAN分析に続いて、Google Japanについてエントリーしている。


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