西行・佐藤義清(さとうのりきよ)は『新古今和歌集』最多入撰94首の大歌人

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NHK大河ドラマ『平清盛』にはまっている。

ところで歌の匠、藤木直人演じる佐藤義清が、一体何者なのかと調べてみると、なんと大歌人の西行ではないか!

遊びをせんとや生れけむ、
戯れせんとや生れけん

これから、松田翔太演ずる後白河法皇も登場し、平安末期の奇人怪人たちの日本史が…

ともあれ、政治の混乱にして、文化の絢爛。農業(米)から、貨幣経済へ。
多くの人々の血と涙と、既得権喪失の代償によって、新しい日本に生まれ変わっていく。

因習世襲から、武装的実力主義へ。

未曾有の傑人が、集結する貴族支配の終わりと武家政権のはじまり。

『梁塵秘抄』を編纂した後白河法皇と、『新古今和歌集』を勅撰した孫の後鳥羽上皇。

後鳥羽院は、反鎌倉の承久の乱の敗戦によって隠岐の島に配流。

新古今集の仮名序は、藤原良経筆。
良経の父は兼実。山本耕史演じる頼長の、兄にして政敵の忠通の子。明治まで続く五摂家の九条家の祖でもある。

平家物語が、清盛・平家が絶対悪のように後世日本人をマインド・コントロールしてしまったが、
西行の出家でも、すがる娘を縁側から蹴り落としたという、真偽が定かではないエピソードが広まっている。

高杉晋作も西行にあやかって、「東行」と名のっている。
(西へ行く人を慕うて東行く我が心をば神や知るらむ)

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