iTunes MatchがはじまるならPlusアップグレードは待つべき?【追記3】

Appleの「iTunes in the Cloud」が突然解禁され、iTunesストアのすべての楽曲がPlus化している。
代償は値上げ…

さらには、128kbpsのDRMつきも、256のDRMなしへのアップグレードができるようになっている。

iTunes MatchでDRMがなくなり256kbpsに変換してくれるのなら…

よくぞ、JASRACと著作権護持者が許したと思うのだが、

アップル iTunes Match は国内でも今年後半に開始へ — Engadget Japanese

すでにサービス開始中の米国では、手元の iTunes ライブラリにある自前データとアップルの1800万曲のカタログでマッチングを行い、一致したものについては 256Kbps・DRM なしの AAC ファイルが利用できるようになっています。手元の自前データをまるごとアップロードするわけではないので、高速に処理されるのもポイント。
利用料金はデータの数に関わらず、年間24.99ドルです。

「24.99ドル」が、今の1ドル=80円換算だと、「2,000円」くらいになるのかな?

さて、Plusへのアップグレードだが、スクリーンショットを撮ったときは、「11,420円」だった。

今は、「13,520円」になっている…

音質はともかく、DRMなしだと曲の管理が楽になる。また、iPhoneの着信音づくりも
よって、やはり全曲(ミュージックビデオなども)を、保護なしにしておきたい。

これは、iTunes Matchがはじまるまで、Plusアップグレードをひかえた方が、出費が少なくて済みそう。

iTunes Store:iTunes Match の登録方法

なにやら、淡々と進んでいるようだ。

iTunes Store:iTunes Match の登録方法

・iTunes Match で利用できるのは、最大 25,000 曲です。

・iTunes Match と同じ Apple ID を使って iTunes Store で購入した曲は、25,000 曲の制限にはカウントされません。

・デジタル著作権管理 (DRM) で保護されている曲は、お使いのコンピュータでそのコンテンツを再生できる場合を除き、マッチせず、iCloud にもアップロードされません。

iTunes Matchとファイルのクラウド管理との違い

いろいろ断片的な情報があるようだが、次のものは非常によくまとまっている。

日本未上陸、Appleのクラウド音楽サービス「iTunes Match」を試す -INTERNET Watch

iTunes Matchは、事前にユーザーのライブラリをスキャンし、ユーザーの持っている音楽ファイルのうち、iTunes Storeで販売されている曲と、そうでないものを判別する。販売されている曲は、自分のファイルをアップロードする代わりに、iTunesで販売されているファイルをダウンロードする権利が与えられる。一方、iTunes Storeで販売されていないものだけを、クラウド上にアップロードする。

つまり、iTunesストアでマッチしたと判断されたファイルは、ローカルにとどまり、iTunesストアからダウンロードできるとのことだ。

今の日本でも、すべてがDRMなしの256kbpsに切り替わっているから、これよりもいい音質でリッピングしたものはそのままにしておいて、次のような恐ろしいことが想定される。

  • Plusにアップグレードしなくても、購入済みのDRMつきの128を、DRMなし256音質に変換
  • iTunesストアで購入していない「入手先不明」の曲も、DRMなし256音質に変換

このマッチングの仕組みこそが画期的かつ破壊的だ。  なにしろ、自分が持っているCDであろうが、レンタルしたCDをリッピングして生成した音楽ファイルであろうが、違法にダウンロードしたものであろうが、システム的には一切区別しない。データベースにさえ合致すれば、iTunes Storeで買っていない音楽まで、iTunes Storeが用意する256kbps、DRMフリーの音楽ファイルのダウンロード権を与えてしまうのである。

日本国内でも2012年中には、このiTunes Matchがはじまるらしいが、著作権団体がちゃぶ台返しをしないことを望む。

追記:2012年2月25日

iTunes Matchが生み出す「Magic Money」とは? | パソコン | マイナビニュース

iTunes Matchでは、ユーザーがクラウド上に登録した楽曲を再ダウンロードまたはストリーミング再生した場合、使用料がそのつど著作権保持者へのロイヤルティとして支払われる(ユーザーの支払いがそのつど発生するわけではない)。

重要なのはまさにこの点で、過去にiTunes Storeからダウンロード購入された楽曲だけでなく、iTunes Storeを通していない楽曲を含め、すべての楽曲に対し同様の支払いが発生することになる。つまり、いままで売り切り型で2次収入を得る手段がなかった楽曲が、ある意味で未来永劫まで収入を生み出す源泉となるわけだ。

これは凄い!

ドロボー音楽のロンダリングによって、支払いが発生するという…

これは、クラウドによる新世紀の著作権のあり方かも。

電子書籍も、GoogleではなくAppleがスキャンしてクラウド化するしくみをつくればいいのに!

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