ソーシャル・ネットワーク facebookは私怨を晴らす仮想の社交場?
今さらながら、映画『ソーシャル・ネットワーク』を観た。
アメリカのリアルな社交では差別がいっぱい?
これはぜひ観るべき映画。
あまり話を続けるとネタバレになってしまうが、
映画は、ハーバードの学内向けの新しいソーシャル・ネットワークを立ちあげるために、ザッカーバーグ(Zuckerberg)をスカウトしようとしたウィンクルヴォス(Winklevoss)兄弟による訴訟のゴシップ?がベースとなっている。
彼らはあこがれのボート部のエースであり、親は大資産家、もちろんハーバード大ということで、何もかも持っているわけだ。
平民並みの、嫉妬心も強欲さもあったので、訴訟を起こし、裁判長がウンザリするくらい、執念深かった。
無かったのは、起業家精神だけである(笑)
これは学長に泣きついたときにも、たしなめられていた。映画はそういう作り方をしているのだ。
これに、もうひとり、意想外な人物からも訴訟を起こされる。これも、別の重要な通奏低音となっている。
アメリカにおける、エスタブリッシュメントの、エスタブリッシュメントによる、エスタブリッシュメントのための、リアルな社交界。
人種や国籍、親の素性など、アメリカ流カースト制度と言えそうだ。
この現実があるからこそ、バーチャルな、ネット上の社交場としての、facebookの存在意義が出てくる。
ザッカーバーグはIT成金、億万長者になったし、facebookも世界数億人のユーザーをかかえたので、もはやこの創業者の立ちあげ動機やシステムの出自などは関係ないだろう。
ザッカーバーグの系譜 ジョブズ、ゲイツ、ほか多数
上記は、DOSやWindows、LisaとMacintosh、XEROXなど、シリコンバレーの海賊だった?JobsとGatesのドロボー物語である。
機会があれば、これまた観ておくべき映画である。といっても、入手難。ぜひDVD化して再販してほしいものだ…
Macファンに向けたJobsのプレゼン画面に、融資をしてくれたGatesのメガネをかけた大きな顔が映る。例の1984のCMを彷彿させるから、制作側も意図したものだろう。
Steve Jobs、Bill Gates、Mark Zuckerberg …
アメリカンドリームの光と闇、人と金を動かす才覚と行動。
久しぶりに、いいものを見せてもらった。