言葉の煎じ薬:呉智英 キーワードを書く前に正しい日本語を

5月は、本来なら東京でセミナーを催すところなのですが、大震災の影響や弊社の第二創業のドタバタもあって、中止となっております。

ホテルやセミナー会場では、ノートパソコンとHDMIで液晶モニターに接続することや、無線LANルーターでiPadをWi-Fi接続するなど、小物の準備は万端ですが(笑)

雁屋哲の『男組』と『野望の王国』そして呉智英へ

言葉の煎じ薬: 呉 智英

社長ブログで、絶版?入手難の『男組』全巻をiPadで読んだと書きました。
『男組』全巻電子書籍購入

暇なときに、男組から野望の王国などググっていくと、Wikipediaで呉智英という人を知ることになりました。

野望の王国 – Wikipedia

呉智英は、本作を評して、「荒唐無稽な物語展開、異様な迫力に満ちた絵、五年間に及ぶ長期連載、教養人による完全な黙殺、どの点から見てもバロック(馬鹿)の名に相応しい大作である。そして、この作品の出現と終了は、一九七〇年代から八〇年代にかけての、戦後思潮の転換を象徴しているように見える」とコメントしている。

マンガ評論家として高名な方かな?と、Amazonで著書とレビューを総当たりしてみました。

そして、即購入、読了したのが下記の本です。

須く(すべからく)には、「すべて」などという意味はない。
「白夜」は「びゃくや」とは読まない、「はくや」が正しい。

驚きませんか?

グーグル八分は、もちろん村八分からの造語ですが、

この「村八分」の語源を、人手が必要な最小限の二分(火事と葬式)だけはつきあうが、それ以外の八分はつきあわないから、とする説が広く信じられているが、まったくの謬説である。

「ハチブ」の語源は「弾く」「はぶく」である。

こういった引用ばかりしていくと、なにやら日本語の蘊蓄集になりそうですが、
SEOも含めて、小技やチップス、お手軽な知恵などを欲しがる人は、読んでもおもしろくないでしょう。

「食」は「人」に「良」
「粕」は「米」が「白い」。精白米はカス
「糠」は健康によい米

といった、精神訓話+似非科学が大好物の知識人がおちいる俗流字解を粉砕しています。

「おもむろに」や「やおら」は、「突然」の意味なら誤用
「姑息」は、「卑怯」ではなく、「一時しのぎ」が正しい(temporary?)

そのほか、「ダウンタウン」や「アウトロー」、「縛り首」も、ぜーんぶ間違っているそうです。

正しい日本語を、と講釈を垂れる者ほど大馬鹿たれになっていると…

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