Google・Yahoo!のソーシャルネットワークに対するリアルタイム検索ランキングアルゴリズム
ブログにはじまりTwitterで沸点に達したソーシャルネットワーク。
この21世紀のゴールドラッシュは、過去の歴史と同じように、砂金をすくったり穴を掘ったりするような一ユーザーや単なるコンシューマーでやり過ごす者と、ツルハシやジーンズなどを売って儲ける者と、さらには銀行を建てたり鉄道を敷いたりする大実業家とが、現れる。
Twitterは私企業としてどういった運命をたどるのか予測不可能だが、GoogleやYahoo!、BingのMicrosoftなどは、銀行や鉄道の方向を摸索しているようだ。
市場社会のフィールドで古い資本主義が破壊され、新しい資本主義に置き換えられる
Googleは私企業である以上、利益を生むことが最大のミッションである。
Googleのソーシャル検索
利益を出すことに責任のあるCEOであるEric Schmidtが興味深いことを述べている。
グーグルCEOシュミット氏が語る5年後のウェブ–大きく変化するインターネット:コラム – CNET Japan
Googleの最高経営責任者(CEO)であるEricSchmidt氏は、5年後のインターネットの姿について、今とは大きく違ったものになると想像している。Schmidt氏によれば、インターネットは中国語とソーシャルメディアのコンテンツであふれかえり、超高速ブロードバンドによって情報がリアルタイムで配信されるようになるという。
特に、われわれ検索対策でビジネスをやる者にとって重大なのは、次の言葉。
ソーシャルコンテンツをリアルタイムでランク付けする方法を見つけることは、「この時代における大きな課題だ」と述べている。
要は、ロボットというかクローラーを走らせて、コンテンツをゲットしインデックスすることは造作もない。
あるいは、先日、GoogleとBingがTwitterと契約を結んだが、データにアクセスできれば、検索用のインデックスを作成できるわけだ。
だがしかし、問題は、通常のWebページ以上に膨大で、玉石混淆のソーシャルコンテンツを集めても、そのクエリーの関連性、ソーシャル検索のアルゴリズムが課題であるというのである。
Twitterで数十万のフォロワーを持つ人の、「昼食なう」というカスつぶやきを抽出しても、意味がない(笑
- 「リアルタイムの情報は、ほかのすべての情報と同じ価値を持っている。われわれはリアルタイム情報を検索結果に含めたいと考えている」
- リアルタイム情報を取り扱う企業は、TwitterやFacebook以外にもたくさんある。
- 「われわれは今でも、リアルタイム情報をインデックス化することができる。しかし、それをランク付けするにはどうすればいいのだろうか」
- こうしたユーザー生成型情報への根本的なシフトにより、人々は従来型の情報ソースよりも、ほかのユーザーに熱心に耳を傾けるようになる。そうした情報に対するランクの付け方を学ぶことは、「この時代における大きな課題だ」。Schmidt氏はGoogleがその問題を解決できると考えている
Yahoo!のソーシャル検索
渡辺隆広さんのブログは、海外情報を紹介するだけでなく、自身の言葉で深く解説しているところがすばらしい。
米Yahoo!、リアルタイム検索の試験を開始::SEM R
関係者の話によると、Yahoo!はソーシャル検索のスタートアップ企業・OneRiotと提携してリアルタイム検索を準備している。
OneRiotのソーシャル検索は、「Pulse Rank」(パルスランク)と呼ばれるランキングアルゴリズムを用いている。PulseRankはソーシャルメディア上で流通しているコンテンツの「新鮮さ」(freshness)「サイトの権威」(domainauthority)、「人物の権威」(誰が共有しているか)、「人気度」を総合的に重み付けして、リアルタイムにランキングを決定している。
このエントリーを読むと、あらためてGoogleのSchmidtが何を言っているのか、よく分かってくるだろう。
最後に、渡辺さんのコメントを付けておく。
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つぶやきはauthorityを判断する術がないので、クエリと関連するコンテンツをランク付けするのは難しい。GoogleやMicrosoftとTwitterの提携はこの問題に言及していないですね。OneRiotのアプローチが適切かというと、それも疑問ですが。
Twitterのつぶやきはビジネスモデルにならないよ
今のところ、大流行のTwitterでありながら、これをビジネスにしようと模索中なのだろうが、無理矢理感が否めない。
Twitterを顧客サービスに活用する方法 | 経営 | マイコミジャーナル
ソーシャルメディアにおける顧客サービスの利点
顧客が潜在的に求めていることをユーザの会話を追うことで調査できる。
この顧客サービスの利点として3点挙げられている。
- Twitterを使った顧客サービス方法その1 – モニタリングツールを活用
- Twitterを使った顧客サービス方法その2 – 迅速に反応する
- Twitterを使った顧客サービス方法その3 – 不満に注目する
どういった事業主、企業が、Twitterによる顧客サービスを利用するべきなのだろうか?