Twitterのビジネスモデル つぶやきのリアルタイム検索と#(ハッシュ)タグなどによる分類法

ソーシャルネット最適化とは、ブログやTwitterなどをビジネスツールに変えることと思っている。

Googleが、インターネットで画期的だったのは、世界中に散らかったWebページというゴミの山から、宝物を見つけ出す方法を与えたからだろう。

そして今は、ソーシャルネットワークでも、同じようにゴミであふれかえっている。

ここからお宝を、一定の方針に基づいて抽出できるようになれば、ソーシャルネットワークはすばらしいブルー・オーシャンとして人類の前に現れるわけだ。

もちろん、ソーシャルネットワークにビジネスとして期待されるのは、垂れ流され続けるゴミどものリアルタイム検索ではないだろう。

Twitterを持続可能な事業にする方法は、「意志の経済」を活用することだ

このエントリーを書きたいと思ったのは、TechCrunchの次の文章を残したかったからである。

TwitterがGoogleにデータを渡すのは自殺行為だ

Googleのビジネスは検索ではなく、かつてない速さでお札を刷る広告業である。

これが重要である。

というか、私も目から鱗という感動をおぼえる。

GoogleがGoogleであるのは、検索ではなく広告であるということである。

だから、Twitterもつぶやきのプラットフォームであり続けるならば、より洗練されたつぶやきサービスも登場しかねない。

現に勘違いビジネスもどきとして、既存のソーシャルネットワークが、つぶやきを採用してユーザーを集めようとしている。

だがしかし、それは無駄な試みであり、方向性が逆なのである。

Googleの経済学は、意志の経済である。Google検索を使う際のユーザーが商品やサービスを買おうとする意志こそが、お札を刷る原動力だ。ユーザーの行動と関心の組み合わせが、広告主が金を払いたがる「意志」に適合する。広告と関連性の高いコンテンツを隣に並べ、ユーザーの検索ワードを有益な広告と結び付けることのできる能力ことが、Google成功の原動力である。

つまり、支払うであろう側の、ビジネスの主体の、「意志」に適合させたからこそ、GoogleはGoogleになったのである。

まずはユーザーを集めて、あとからお金を稼ぐことを考えるという、ポータル的なYahoo!のパクリに陥るな、ということである。

すぐにでも、お金を出してくれる人に適合したサービスやシステムを作り上げなければならないと。

今Twitterがタイミングよくペースを上げ、ビジネスに繋がる道をつけられなければ、自らの価値を破壊することになる。Twitterのリアルタイム検索結果を、Googleが自由に検索で使えるようにすることは、Twitterが戦うことをやめて敗北宣言するのに等しい。今Twitterでしかできない体験を、Googleでもできるようになったら、誰がTwitterに検索に行くのか。

われわれも、ヒウィッヒヒー、なんぞでTwitterのユーザーに成り下がり、つぶやく毎日にどっぷりつかって廃人にならずに、この新型ソーシャルネットワークにビジネスモデルを発見するべきである。

ハッシュタグ(#キーワード)も、ヘビーユーザーの発明品である。

これは、日本語に対応していない。

というか、ユーザー発案だからして、Twitterのシステムの外で流通しているのである。

誰かが、日本語キーワードのTwitter検索の書式を提唱すれば、それが日本のデファクト・スタンダードになるかもしれない。

本物の「意志の経済」に接続できたものが、次のソーシャルネットワーク最適化によって、大きな利益を上げることだろう。

«