IIS SEO Toolkit Microsoft社提供の検索エンジン最適化ツールとBing SEO

私も結局のところ、Yahoo!の意志決定で、Bingに対して過剰反応しているのかもしれない。

今まで見過ごしていたMicrosoft Bing communityのブログで、とても気になるエントリーを見つけた。

  • Bing – Getting the IIS SEO Toolkit up and running – Webmaster Blog – Bing Community

「IIS SEO Toolkit」とは、マイクロソフト純正SEOツールってこと?

なお、これはローカルマシンにインストールして、リモートのWebサイトを分析するツールのようである。

環境は、「Windows Vista Service Pack (SP)1 and higher (only available in the Vista versions Home Premium, Business, and Ultimate) 」となるので、XPは対象とはなっていないようだ。

上記エントリーは、ただインストールの説明だけなので、「IIS SEO Toolkit」をググって日本語記事を探したところ、おあつらえ向きのページを発見した。今は、狂気乱舞しているところだ(笑

IIS検索エンジン最適化ツールキット - @IT

連載:~ScottGu氏のブログより~

IIS検索エンジン最適化ツールキット

Scott Guthrie 著/Chica 訳
2009/06/12

本記事は、Microsoftの本社副社長であり、ASP.NETやSilverlightなどの開発チームを率いるScott Guthrie氏のブログを翻訳したものです。氏の許可を得て転載しています。

【元記事】 IIS Search Engine Optimization Toolkit (2009/06/03)

1ページ目では、インストールと初期設定、IIS SEO ToolkitによるWebサイトの分析の手順、問題点の発見と解決策の提示など、解説している。

以下、非常に重要な、ある意味で衝撃的な箇所をピックアップして引用する。

かなり多くの割合のサイト・トラフィックが検索エンジンから誘導されており、優れたSEO技術はさらにそのサイトへのトラフィックを増加させます。

MicrosoftはSEOを好意的にとらえているようだ。

小さなミスがサイトのコンテンツの検索関連性に大きな影響を与え、本来受け取るべきトラフィックを取り逃がす原因になります。このようなミスには、以下のようなものがあります。

  • 同じコンテンツへ導くサイト上の複数のURL
  • ページからのデッドリンク
  • 適当に設定されたタイトル、説明、キーワード
  • 大量のViewState
  • 無効なタグなど

最初の『同じコンテンツへ導くサイト上の複数のURL』が要注意である。

SEO塾のセミナーやキャンプでも集中的に掘り下げる予定だ。

なお、BingはURL正規化としてのメタタグcanonicalを処理できていないことも付け加えておこう。

2ページ目は、メタタグdescriptionが無いと注意されるというところからはじまる。

このIIS SEO Toolkitのページごとのキーワードチェック機能は秀逸である。

“WordAnalysis”タブは説明文をチェックする場合に便利です。このタブは、ページについての詳細を表示し(そのタイトル、キーワードなど)、そこでHTMLに使用されているすべての単語と、それらが何回重複しているかを列挙します。ページ上で重複しているすべての2つの単語および3つの単語のフレーズも確認できます。また、このページへリンクするためにほかのページで使用している<a>タグのテキストも列挙します。これらはすべて、説明文をチェックするときに役立ちます。

つまりは、ページのSEOのためには、上記の事柄が必要とMicrosoftが言っているわけである。

そしてURLとリンクについて。

検索エンジンはURLにリンクしているインターネット上のページ数を数え、そのURLが公開しているコンテンツの関係性を決定するために使用する重み付けアルゴリズムの一部として、その数を使用しています。

まずはバックリンクの量である。

そして3ページ目。ここからがショック。

サイトのホームページを“/”で参照したり、また“/Default.aspx“で参照したりしているのを分析ツールが検知している様子が確認できます。Webサーバが両方をまったく同じページとして解釈している一方で、検索エンジンはそれらを2つの異なるURLとして取り扱います。

最後は、もっとも衝撃的な箇所。

SiteAnalysisツールのルール違反によると、2つのサーバ・リダイレクトが続けて実行されると、検索エンジンはあきらめます。私のblog.aspxが外部リンクへリダイレクトし、それが再度リダイレクトされるのを検索エンジンは検出し、その時点で、検索エンジンのクローラーは中断します。

2回目のリダイレクトで、クローラーが中断すると…

これは、早急に全サイトを見直さなければならない。

Bing SEOのはじめの一歩

とにかく、同一ページを表示する複数のURLがあってはならない。
これは、サーバーサイドで解決できていても、Bingの解釈は違うということ。

特に、「スラッシュエンド(/)」と、「/index.html」の、内部リンク・外部リンクは、Bingでは鬱陶しいことになりそう。
さらに、上記の複数URLで同一ページの表示、という状況でもあるし。

存在しないページへのリンクもあってはならない。
デッドリンクを張っているページにも、何らかの影響があるかもしれない…

最後に、リダイレクトは1回目で目的ページへ到達させる。
2回以上やると、これまたおかしいことになる。

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