「Bing SEO対策」や「Bingアルゴリズム」の致命的な欠陥

Yahoo!検索で、Bingがどういうかたちで搭載されるか分からない段階で、あれこれBingのSEOを語っても意味がない。

それと同時に、Bingの検索エンジンとしての性能がいちじるしく劣っており、特にインデックス不全によって、「SEO対策」やら「アルゴリズム」やら、そういった解説を無力化するような、重大な問題がある。

BingのインデックスのダメっぷりはSEO対象ページだけでなく、バックリンクのページにもおよぶ

Bingのバックリンクは、linkコマンドで調べることができない。

となると、Webmaster Centerで、自サイトを登録して知るしか方法がない。

ということは、Bing SEOのエキスパートになるためには、まずはMSのツールを徹底的に活用しなければならないわけだ。

幸いにもずいぶん前から、弊社は数十の管理サイト群を、別のアカウントで登録していた。

このMicrosoftが提供するツールによって、自サイト群を逐一チェックしていくと、非常におもしろい現象を見ることになる。

古いサイトは高評価?

まず、歴史があるサイトは、 Domain scoreがすべて5となっており、また Page scoreもほとんどが5になっている。

これに対して、1年程度のサイトでは、 Domain scoreもPage scoreもよろしくない。

これに呼応するように、Bing検索では、ざっくりの感触では老舗サイトが上位表示されやすくなっている。

ところが、ここで「Bingでは古いドメインほど有利」と、Bingのアルゴリズムを見破ったなどと言えるのかどうか…

よーく調査していくと、新しいサイトの方は、ページのインデックスだけでなく、リンク元のインデックスさえ不十分なのである。

Bingではバックリンクが評価されない?

よって、新しいサイトのオーナーが、Bing検索で自サイトの順位をチェックしたときに、これだけ外部リンクを浴びせているのに、報われないと落胆するかもしれない。

そこで「Bingではバックリンクはあまり評価されない」と、Bingのアルゴリズムを発見する…

そうではなくて、バックリンクのSEOスコアも、古いサイトは枯れて安定した得点となっているのに、新しいサイトはあまり得点できていないと言えなくもないのである。

つまりつまり、古いサイトでは自分がやったリンク系SEOがほとんど通用しているのに対して、新しいサイトではリンク元を量産してもBingに認識されていないという可能性が高いのである。

この状況で、全般的に、SEOスコアのカウントが十分なサイトと不十分なサイトが混在している以上、SEOとかアルゴリズムとか語れないということになる。

たった今、SEOを止めてもBingが勝手に上位表示してくれる?

新しいサイト・ページも、今順位が良くないのはただリンク元がインデックスされていないだけかもしれない。

よって、お手本どおりのキーワードや内部リンク、外部リンクをある程度やっておいて、このSEO対象サイトを放置したとしても、リンク元のインデックスの進捗にあわせて、ガッツリ上位表示される可能性がある。

ロボットはリンクをたどる

検索エンジン対策の基本は、リンク元からSEOスコアをもらうということ以前に、ロボット(クローラー)はリンクをたどるということである。

検索エンジンは、リンクを頼りに、巡回し、インデックスする。

この理屈が分かっていないと、Yahoo!でもBingでも、おかしいことが起こって悩まされる。

リンクをたどるということから、不思議なペナルティが多発している。

もちろん、Yahoo!やBingが、Googleほど優秀ではないということにも問題があるのだが…

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