Google CEO Eric Schmidt Apple取締役を辞任 Google対Apple対Microsoft
GoogleのCEOであるEric SchmidtがAppleの取締役を辞任した。
というよりも、大企業のCEOが別の大企業の取締役になっているアメリカのビジネス状況が異常な感じなのだが…
Google Voiceを拒絶したiPhone、FCC(連邦通信委員会)がAppleとAT&Tを調査
はじまりは、Google Voiceである。TechCrunchの記事を追ってみる。
[jp] Appleはパンドラの箱を開けた? Google Voice締め出し問題の中間まとめ
問題はAppleがGoogle VoiceのiPhoneアプリをApp Storeに登録することを拒否したことに端を発する。Google Voiceはリンク先に詳しい説明があるが、簡単にいえば、ユーザーがGoogle Voiceに加入して電話番号を取得すると、以後その番号に着信した電話やメッセージをあらかじめ設定したルールにしたがって携帯や固定電話に振り分けて転送してくれるというものだ。
AppleがGoogle Voiceなるアプリを拒否したことよりも、Googleがこのようなものを開発したことの方が驚きである。
まったく、インターネット広告収入が有り余っているのか、他者がお金にするべきソフトをいくらでもタダで配るから、他の私企業にとっては鬱陶しい破壊神となるのだろう。
ともかく、Google Voiceの締め出しを受けて、FCC(連邦通信委員会)が調査に乗り出した。
- エリック・シュミット博士、Appleの取締役を辞任
↑は、Appleのプレスリリースであるが、タイトルに「Googleの最高経営責任者」と載せていないところが、作為的だ(笑
なお、GoogleとAppleの闇取引?はあったようである。
連邦取引委員会、エリック・シュミットのApple取締役辞任を評価。しかし調査は続行
この問題の本質をつきつめれば、両社の商品が不当競争に関して何をやっているかということだ。
AppleとGoogleが、重要案件について水面下で動いていたらしい、という噂や憶測は後を絶たない。その一つがAndroid OSのマルチタッチ対応だ。Googleはこれまでのところ、Androidにこの機能を入れていないが、これはAppleとの協定によるものだという。
また、最近Googleは、AppleのiPhone用にGoogle Latitudeアプリを開発したことを明らかにしたが、結局Appleの意向により、ウェブアプリに作り直した。その理由は、本家のマップアプリケーションに似すぎているとAppleが言ったからだというが、これもGoogleが開発を手伝ったものだ。
ところが、今の状況は一変しているのだ。
エリック・シュミット、Appleの取締役を辞任―Appleのもっとも危険な敵はGoogleだった
なぜなら、Googleは単にMicrosoftの敵であるよりも、むしろ一層本質的にMicrosoftとApple双方が代表するクローズドな専用デバイスによるコンピューティングの敵であることが次第にはっきりしてきたからだ。
こうして、20世紀型のパソコンを中心とした世界が激変したわけである。
モバイル、スマートフォン、ネットブック、ブラウザー、OS、クラウド、そしてインターネットを巡る大戦が開始された。