Googleの技術担当副社長Udi Manber(ウディ マンバー)とサーチクオリティ担当チーム

Googleの公式ブログで、Googleの技術担当副社長Udi Manber(ウディ マンバー)から、サーチクオリティチームのことが紹介されている。

  • Google Japan Blog: サーチクオリティチームの紹介

ポイントをいくつかピックアップしてみよう。

サーチクオリティチームは検索アルゴリズム担当

まず、サーチクオリティチームの主たる業務は、

私が担当している「サーチクオリティ」(Search Quality)は、Googleの検索結果のランキングを担当し、Googleに寄せられる1日に何億もの質問に対し、一瞬にして、ウェブ上の何十億ものページから、どれをどのような順番で表示するかを決める仕事です。

ということで、順位付けのルール、つまりわれわれが日ごろ簡単に口にしている「アルゴリズム」を担当しているわけだ。

検索のGoogleの中核ということになる。

さらに、ランキングの難しさとして、(1)コンテンツにおける作者の意図をつかみながら、(2)検索ユーザーの貧弱なクエリーが求めるもの、を両方把握することであると。
つまり、(1)何が書いてあるのか、(2)何を知りたいのか、これを類推することも検索アルゴリズムに含まれなければならないのである。

PageRank は今日でも使われていますが、現在ではより大きなシステムの一部となっています。

PageRankは、Googleのアルゴリズムの一部であること、一部に過ぎないこと。

その他の部分には、言語モデル(成句、同義語、発音区別符号、スペルミスなどに対処する能力)、クエリーモデル(言語そのものというより、人々が今日それをどう使っているか)、時間モデル( 30分前に作られたページで最適な答えを得られるようなクエリーもあれば、昔からあるのに陳腐化しなかったページからよりよい答えが得られるクエリーもある)、およびパーソナライズドモデル(誰もが同じものを望んでいるわけではない)が含まれています。

他のアルゴリズムとしては、言語モデル、クエリーモデル、時間モデル、パーソナライズドモデルなどがある。

サーチクオリティの評価を担っているチームもある。

(おかしなことが一つとして起こらないように)常時行われる自動評価、サーチクオリティ全般の定期的な評価、そして最も重要なものとして、特定のアルゴリズムの改善に対する評価

そして、

2007年には、450以上もの新たな改善点をリリースしました。平均すると、1週間 9つほどの計算になります。

私たちは 2008年1月に PageRankアルゴリズムに大幅な変更を加えました。

ほかに、新機能および新しいユーザーインターフェースに専念しているチームなど。

新たなスパムの傾向に狙いを定め、拡張性のある方法で、それらのトレンドに対応

そして、ウェブスパムその他の不正使用への対処に特化しているチームもある。

このチームは、隠しテキスト、不可解なキーワードの詰め込まれた内容のないページ、さらにはその他の方法も含め、私たちの検索結果で上位にランクインするための数多くの方法に幅広く対処しています。このチームは新たなスパムの傾向に狙いを定め、拡張性のある方法で、それらのトレンドに対応しています。これは他のチームと同様、グローバルで取り組んでいます。ウェブスパムグループは、Google Webmaster Centralチームと密接に協働しており、その考え方を広く共有すると共に、サイト所有者の話にも耳を傾けています。

とにかく、検索エンジンはSEOやスパムとの戦いを怠らないということである。

興味深いのは、「新たなスパムの傾向に狙いを定め、拡張性のある方法で、それらのトレンドに対応」というところ。

対症療法的に、モグラ叩きをやるのではなく、将来のスパムも潰そうとしていることである。

あとは、グローバルということ。アメリカ一国では済まさないわけだ。

さらに、Google ウェブマスター ツールなども活用し、プログラム処理のみならず、人的な報告なども収集していると。

SEOに携わる者は、特に悪用しようとする者は、ここが一番気になるだろう(笑

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