広告費2009年はインターネットが新聞を抜く? モバイルが牽引
電通の2008年の日本の広告費の発表から。
日本の広告費、インターネットが今年にも新聞を抜く勢い:イザ!
媒体別にみると「新聞」が-12.5%と大幅に減少、雑誌も-11.1%、テレビは-4.4%。インターネットは+16.3%となるも2006-2007年の20%を超える増加とはならなかった。この結果、今年にはインターネットが新聞を抜きそうな感じだ。
モバイルが牽引、そして「グッチのクマの法則」
上記の記事によると、特にモバイル広告が牽引役となってインターネット広告全体が押し上げられているそうだ。
そして、千趣会には「グッチのクマの法則」と名付けられた独自のマーケティング用語があるらしい。
千趣会は、数万円のグッチのクマのぬいぐるみを仕入れた。
カタログ通販では一体も売れなかった。
インターネット経由でも、やはり一体も売れなかった。
しかし、携帯電話のメールでセールスすると、2日で完売した。
これは、ケータイ先進国は“かりそめ”で終わるか:ITpro の記事である。
つまり、携帯電話ならではの市場があるということである。
だがしかし…
モバイル出稿をためらう企業。そしてネットブック…
モバイル広告は思うように伸びないと嘆くITproの記事の要旨は、日本独特のケータイ文化によって、企業の携帯電話向けサイトの開設率が低いと。
諸悪の根源は、携帯電話会社の囲い込み、ぼったくり商法のようだ。
- 公式サイトは、費用がかかり、審査の手順も面倒
- 非公式サイトは、イメージも悪く、かつ集客に苦労する
- パソコン用と違って、携帯電話用サイトを持っていなくても企業イメージをそこなわない
- パソコン用に比べて携帯電話用のサイトの開設費用が高くつく
- 携帯電話会社別にサイトを作らなければならない
- モバイル広告の効果を測定しづらい
さらに、「携帯電話の2台目需要」という言葉を解説して次のように続けている。
携帯電話の機能を物足りないと考える人の2台目需要が大きいのは,昨今のスマートフォン「iPhone」やネットブック「EeePC」などの人気が浮き彫りにしている。
携帯電話の2台目需要は「どこでも気軽にパソコンを使いたい需要」と言い換えてもよいだろう。
「若年層にパソコンを与えると『どうしてこんなに便利なものを使わなかったのだろう』との声をよく聞く」(コンテンツ産業に詳しいシンク森祐治社長)との指摘もある。
上記引用は、要所のみとなっている。ぜひ原文に当たっていただきたい。
私の所感としては、持論の再確認でもあるが、ハード的には、スマートフォンが大振りになるか、ネットブックが小振りになるか、つまり本物のモバイルブックの登場ということだ。
そしてソフト的には、モバイルインフラの革命である。
NTTのフレッツ・スポットやら、イー・モバイルやら、無線でインターネットを利用するには、手順が面倒臭く、お金もかかってしょうがない。
このジャンルでも、やはりソフトバンクによる価格破壊を待って、NTTを含む他の企業のプライスダウンに期待すべきなのだろうか。