Googleの雇用?状況 働きたい企業ベスト1から陥落 失望して退社する例も

日本では非常に歪んだかたちで「雇用」が騒がれているが、あらためてGoogleの雇用についても見てみよう。

あわせて、大統領選挙前から個人的にオバマ氏支持を鮮明にしていたGoogleのCEOであるEric Schmidtの最近の発言も取り上げる。

Googleの雇用、人気、退社について

アメリカの経済誌フォーチュンが、働きたい米国企業ベスト100社を発表している。

フォーチュン誌の働きたい企業ベスト100、グーグル4位に後退 | 世界のこぼれ話 | Reuters

カリフォルニア州の企業が15社と最も多くリストに入り、テキサス州が14社、ニューヨーク州が9社でこれに続いた。

グーグルは過去2年間、首位を守っていたが、今回は4位に後退した。

4位にもなれない企業があるわけだから、これはこれで凄いと思うべきか。
さもしいジャーナリズムは、「首位陥落」とか「人気後退」とか扇情的な見出しをつけるのだが…
(おまえの会社はどうなんだ?)

また、日本では絶対にありえない、退社社員のアンケートとともいうべき社内文書が公開されている。

Google社員が辞める理由

2008年、Google社人事部は非公開Googleグループを作って元従業員に会社を辞めた理由を尋ねた。

最大の不満の一つとして、他社と比較して薄給であることが挙げられており、福利厚生の減少がその懸念を増加させている。他には、官僚的すぎること、ずさんな経営、社内教育の貧弱さ、数ヵ月もかかる採用手続などに対する不満が多くみられた。

従業員たちは約束の地に入ったと思いGoogleに入社したが、その殆どが失望したということだ。

まあ、ネットオタクの集団ゆえの、成長に当たっての苦しみなのだろう。

そして、組織マネジメントが長けてきたなら、Microsoftのような会社になるのだろうが…

GoogleのCEO Eric Schmidtとオバマ大統領

大統領選挙戦のさなかに、Schmidtは個人としてオバマ支持を打ち出していた。

その恩賞というわけではないだろうが、

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実際、ハイテクと代替燃料の研究開発については、シリコン・バレーとその周辺に頭脳が集中しており、オバマ氏もそれを認識している。同氏の外部政策補佐陣営には、グーグルのエリック・シュミットCEOをはじめ、技術系ベンチャー・キャピタリストのジョン・ドイアー氏、シマンテックの前CEOであるジョン・トンプソンといったシリコン・バレーの要人が名前を連ねており、「シリコン・バレーはオバマの耳を持つ」とも形容される。

というように、Schmidtはオバマ政権に深く関わっている。

Eric Schmidt、テレビでGoogle、Apple、エネルギー、オバマを語る

新大統領にはハネムーン期間があって、そのハネムーン期間中に一番大胆な政策がとれるのです。

また、SchmidtはAppleの社外取締役でもあり、Googleと競合する事業の話のときには退席するとも言われている。
実際、AndroidはiPhoneと正面衝突している。

スティーブ・ジョブの健康状態について:「取締役会の一員としてお話しますが、われわれは彼に療養休暇が必要だと認識し、そのことを公表しました。この件について私が話せるのはそれだけです。Appleは非常にうまくいっていて、製品もとても好調です。」

結局のところ、オバマ、Google、Appleといった面子は、アメリカはまだまだいけるという期待感を持てそうである。

日本も頑張れ。

最後に。

オバマ陣営はネットで小口募金を募ったり、YouTubeやSNSを活用したり、ハイテク選挙戦も勝利に貢献したと伝えられている。

B3 Annex: オバマ政権スタッフがホワイトハウスで見た「テクノロジーの暗黒時代」とは? 

最新のテクノロジーを自在に駆使していたオバマ陣営のスタッフたちも、ホワイトハウスに入り、オバマ政権のスタッフとして働き始めた。彼らがホワイトハウス入りして見たものは、「テクノロジーの暗黒時代」だった。

Washington Post紙の記事によると、オバマ政権のスタッフがホワイトハウスでみたのは、古びたWindowsパソコン、つながらない電話、外部メールアカウントの使用禁止…。

まあ、ICTナンバーワンの国家の最高権力者の執務施設がかような状況とは…

おもしろかったのは、「スタッフらは、これまでMacを使ってきたのだというが」とあったことである。

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