キーワード詰め込みスパム「小浜 塗り箸」のペナルティを検証 GoogleもYahoo!もセーフ?

弊社の長年にわたる検証結果では、実はスパムは検索エンジンが見逃している例が多く、逆にスパムとは思えないありきたりのSEOの方が検索不全などのペナルティを受けやすいという印象を受けている。

今回は、更新を停止しているSEOブログの個別エントリーを例に、キーワード詰め込みで検索結果がどうなっているか、検証してみよう。

「小浜 塗り箸」のキーワード詰め込み

かつて「小浜 塗り箸」で意図的にキーワードを記述したSEOブログのエントリーは次のとおりである。

  1. アルゴリズムとスパムフィルタ – 「小浜 塗り箸」のSEO実況【追記で実況中】
  2. SMO(ソーシャルメディア最適化)の重要性- 「キーワード近接度」「小浜 塗り箸」で検索
  3. キーワード近接度 – 本来は2語3語検索の上位表示要因

「小浜 塗り箸」というキーワードの詰め込み具合は、 c >>> a > b となっている。

さて、「小浜 塗り箸」で検索すると、次のような結果となっている。

(a)が上位、(b)もその次だが本来は8位程度だろう。
つまり、(c)が検索されないのである。

これは、キーワード詰め込みのスパム判定かと思いきや、小浜 塗り箸 site:www.seojuku.info – Google 検索 で3番目に表示されているので、Googleのこのような例ではペナルティとは考えにくい。

では、なぜ(a)や(b)が、Googleでは(c)より上回るかというと、ブログのエントリーはタイトルで内部リンクされるからである。
つまり、グーグル爆弾にも悪用される「アンカーテキストマッチ」というものである。

さて、Yahoo!の方はどうかというと、

  • Yahoo!検索 – 小浜 塗り箸

というように、5ページ目に(c)が表示されている。また、(a)は1ページ目である。

これは、(a)はタイトルとコンテンツにほどほど、(c)はコンテンツのみに大量に、(b)はタイトルとコンテンツにわずか、といったキーワード記述が査定されているものだろう。

なお、今時のYahoo!はやや異常であり、Firefox 3では(c)は検索されないこともある。SleipnirおよびIEでは検索される。
ユーザーの方でもブラウザーによって、あるいはCookieによって?、SERPs(検索結果画面)が違うとなれば、これはこれで大ごとである。

キーワード詰め込み、ペナルティとSEO

そこで、今回の結論である。

まず、キーワード詰め込み程度のスパムは、ペナルティは無いと考えてもいいかもしれない。
ただし、(c)のページのような詰め込み方が肝要である。単語をダラダラ散らすのは愚の骨頂。日本語として意味の通る文章でなければならない。

そしてSEOとしては、特にブログにおいてはタイトルでのキーワード記述は必須、絶対である。
また、昔のSEOブログやこの公式ブログ、テンプレート・テーマをSEO仕様にしているので、タイトルにキーワードを入れておくと、いわゆるキーワード突出度が図抜けているのである。

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