有償レビューの天国と地獄 奈落に落ちたレビューサイトとブロガー

私のお気に入りのブログ、ブログヘラルドに興味深いエントリーが。

  • 有償レビューの腹黒い弟 at ブログヘラルド

シェイクダウン・ジャーナリズム – 金銭で、好意的なレビュー、もしくは批判的なレビューを控える

ゴルフ場のレビューサイトがあって、その運営者と2名のブロガーが、あるゴルフ場のオーナーに訴訟を起こされ、日本円で約9億円の損害賠償の支払いを命じられたという話である。

経緯は、レビューサイト側が、ゴルフ場側からお金をもらって好意的なレビューを続けていたのだが、ある時点で法外な料金を要求したため、ゴルフ場側が契約を解除した。

すると、レビューサイト側が、金の切れ目が縁の切れ目とばかりに、今度はゴルフ場を誹謗中傷する内容のレビューをはじめたために、名誉棄損で訴えられとのこと。

またブログヘラルドでは、こういった類のレビューをする輩は「シェイクダウン・ジャーナリズム」と呼ばれ、金銭的なメリットを条件として、好意的なレビューをする、もしくは批判的なレビューを控える、そういう金に魂を売ったジャーナリストの存在を問題にしている。

これほどひどくはないが、アフィリエイト系の比較サイトなどでも、高額な報酬のものほど好意的なレビューを付けている、不公平なところも見受けられる。

こうなってくると、岡っ引き根性を出して不正をわめき立てても、一掃することは不可能なので、受益者負担というか、ソーシャルメディアの受信者責任ということがクローズアップされそうである。

要するに、仕組まれたクチコミや、ネットイナゴなどの不逞の輩が跋扈しているのだから、ユーザーの方でしっかりしないといけないのである。

と同時に、コメントやレビューが割れ窓にならないように、別のユーザーがコメントやレビュー自体を評価する仕組みや、運営側がイナゴを駆除する配慮も必要となってくる。

なお、言うまでもないが、シェイクダウン・ジャーナリズムであろうがなかろうが、悪意の投稿をすれば名誉棄損などで訴えられる。ソーシャルメディアは、投稿する側も運営する側も、まずはまともな社会人であることが必要だ。

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