Proposition 8でグーグル八部 「ChillingEffects.org を除外するに至ったクレーム…」
オバマ大統領の誕生の原因のひとつに、ブッシュの保守的な一国主義などに対するイデオロギー的な揺り戻しをメディアも声高に語っているが、そうとも言えない事例の方が多い。
まず、オバマ対マケインの得票数は、まだ開票結果が出ていない2州を除いて52%対46%で、選挙人の数ほどの大差とはなっていない。
CNNの出口調査でも、白人やプロテスタントの過半数がマケイン支持であった。
民主党支持者の10%がマケイン、共和党の支持者の9%がオバマに投票と、これもCHANGEとは言えない結果である。
カリフォルニア州でProposition 8、他人の婚姻の自由を奪う州条例案が可決
大統領選挙と同時に、カリフォルニア州では同性婚を認めない州条例案Proposition 8(Prop 8)への住民投票が行われ、こちらは賛成多数で「他人の結婚する自由を法的に制限する」ことが選択されたのだ。
カリフォルニア州は、例の共和党のシュワルツェネッガー氏が知事を務めるものの、長年にわたって民主党の基盤であり、GoogleやYahoo!をはじめとするICT(情報通信技術)系企業がそろうシリコンバレーもここにある。
先進的な州の住民も、オバマを支持(61%)したものの、Prop 8には賛成多数だったということである。
州の最高裁判所では、同性婚を認める判決を下しており、あわせて州外住民の婚姻届も受理することになっていた。
よって、今回のProp 8の州条例化は、著しく自由から後退する逆方法のCHANGEが、カリフォルニア州住民の意志決定となったのである。
オバマ大統領の誕生では、低所得層や無党派層、若年層などの選挙活動や投票行為、インターネット活用など、歴史的に例を見ない画期的な現象が見られた。
従来の投票者が大きく宗旨替えしたというよりも、ものを言わなかったマイノリティが行動を起こしたということの方が、真実ではないだろうか。
イデオロギーではなく、目の前の生活改善要求が勝利したとも取れる。
Proposition 8でグーグル八部
さて本題であるが、アメリカ大統領選挙やProposition 8に関するキーワードで、弊社ブログへのアクセスが多くなっている。
Googleの1ページ目に表示されているいくつかのページへの来訪が多いわけだが、就寝前にチェックしたところ、珍しいものを見てしまった。
Google 宛に送られた法的要請に応じ、このページから 1 件の検索結果を除外しました。ご希望の場合は、ChillingEffects.org を除外するに至ったクレームを確認できます。
今はメッセージは、もう出なくなっている。つまり、インデックス削除済みということである。
予感がしたので、スクリーンショットを撮っておいてよかった。
これが、巷で有名な「ChillingEffects.orgのグーグル八部」であろう。
この文面からすると、ChillingEffects.orgサイトのページがインデックス削除されたかに見えるが、そうではない。
「クレームを確認」のリンクをクリックすると、Child Pornography Complaint in Google Search — Chilling Effects Clearinghouse が表示されていた。
Internet Watch Foundationから、Googleへインデックス削除する要請があったというような内容である。
削除された幼児ポルノのページが何であったかは知るよしもない。