ヤフーの検索広告におけるグーグルとの提携が司法省との協議のために延期

Yahoo!とGoogleは、検索広告での提携を若干延期した。司法省との協議を継続するために、提携の開始を短期間延期するとのことである。

  • 米グーグルとヤフー、検索広告の提携を若干延期 | テクノロジーニュース | Reuters

だがしかし、Yahoo! Inc.は独力で収益改善できないとすれば、いぜんとしてMicrosoftなどに買収されるか、または独立を維持しながら倒産に向かって縮小均衡の自然死を選ぶしかないのだろうか?

市場での競争維持のために…

確かに市場経済の公平性を保つには、独占は阻止しなければならないだろう。

Googleの検索広告の独占に対して、TechCrunchが急先鋒に立っている。

TechCrunch Japanese アーカイブ » 議会、Google/Yahoo提携が最悪な理由にやっと気付く

YahooはGoogleの広告を入れれば入れるほど収入がアップする。

まず、本当はここがおかしい。

おかしいというのは、TechCrunchの主張がではない。Yahoo!の経営がである。

結論から入るが、検索広告の祖はYahoo!が買収したOvertureである。
この初代にして、後発のGoogleを採用した方が儲かるということであれば、Microsoftごときが100年かけて死に物狂いで開発しても、追いつくことは不可能と言えないだろうか?

上院反トラス委員会の委員長であるHerb Kohl上院議員(民主党)の、Yahoo!とGoogleの提携がもたらす独占のプロセスを次のように述べている。

  • 広告主は、Googleに広告を出せばGoogleとYahoo!に載るわけだから、Googleに一本化する
  • Yahoo!も、自社開発よりはGoogle提携の方が儲かるのだから、Yahoo!はGoogleの広告表示に一本化する

こうして、広告主も、検索広告の二番手企業も、一番手に集中して行って、ほぼ完全な独占が発生すると。

しかし、Yahoo!がGoogleとの提携によって収益の改善の道を遮断されるのであれば、もし他社の買収を拒否すれば、売上のさらなる低下もしくは倒産ということもありうる。

他社の買収と言っても、Microsoftクラスの大企業でないとYahoo!の救済は難しい。
これはこれで、Googleもデスクトップの覇者によるオンラインでの侵略を阻止する政治活動を盛んにするだろう。

それはそれで、三番手以降は小物ばかりの検索広告の市場で、Googleはやはり圧倒的な支配を実現することになりそうである。

よって、既にGoogleは勝利している!?

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