今の時代、功成り名を遂げれば、あるいは少し注目されるだけでも、インターネット上で称賛と批判が垂れ流される。
その場所は、本人のブログへのコメントや、2ちゃんねるやはてなブックマークなど、今流のソーシャルメディアが主となっている。
また、AmazonやiTunesストアのユーザーレビューも、目に余るものがある。
「便所の落書き」が、あちらこちらに散らかっているわけだ。
まぁ、有名税であるから、嫌いなヤツからは叩かれることも仕方ないとは思うべきだろう。
時流を読めるか、器が大きいか、そういうことも問われているかもしれない。
行き過ぎると、営業妨害や風評被害などのビジネス的なダメージをこうむることもあるし、裁判沙汰も起こりうる。
韓国では、ネットの書き込みで自殺する人もいるくらいだ。
そして、叩かれた本人が降臨したり、工作員を派遣したりして、積極的に擁護発言を書き込んで中和効果を目論むものもいる。
場合によっては、不必要な脅しをかけたり、KY発言などによって、とうとう炎上してしまうケースも後を絶たないようだ。
こうして、Googleが中心となって20世紀型価値観が崩壊しつつあるにもかかわらず、知識や教養や学歴や人並み外れた体験を持っているような"アカデミック"な20世紀までの価値や権利の独占者たちも、匿名の群衆による言論暴力に公然と対抗しはじめている。
“ソーシャルメディアの責任は受信者にある 小飼弾氏のコペルニクス的見解” の詳細は »